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RAW現像とは?スマホ写真家が知るべきデジカメとの差

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記事
#RAW
#デジカメ

スマホ撮影者の疑問 – デジカメの「RAW現像」って何。

スマホでしか写真撮らない人の基本的な疑問

ポージング、ライティング、スマホを構える、影に注意し撮影。

「構図はいいけどなんか暗い」「他はいいけど肌と服の色が地味」


悪くないのにイマイチ映えない。一方で鮮やかな写真を上げ続ける人達。一体何が違うというのか。


聞いてない!「デジカメRAW画像」とはなんじゃ!?

現代のデジカメを使用している人々の間では常識かもしれない工程がある。

それは「RAW画像の現像」


RAW画像は撮影時の設定や光の情報を記録したファイル形式。JPEG画像の10倍程のファイルサイズとなり、白飛びや暗闇でぶっつぶれた部分にもちゃんと情報がある。


料理に例えるとRAW画像は調理前の食材で食べるには調理が必用、手間がかかるが味付け調整ができる。JPEGは調理済の料理ですぐに食べられるが味が付いてるので味付け調整が難しい。


2015年頃、既に大半のデジカメはRAW画像で撮影できるようになっていたらしい。

マジで?デジカメの知識が2000年ぐらいで止まってた。


片やスマホは基本的にJPEGのみである。iPhoneの場合はAdobeLightRoomを入れる事でRAW撮影が可能となる。


撮影後の調整自由度が凄い

このRAW画像データをPCで扱う事によって、撮影後に劣化する事なく輝度・陰影・彩度・色味等の調整ができてしまう。


「顔が暗い」「白飛びしすぎ」


失敗に見える画像でもブレずに構図さえしっかりしていればくっきり鮮やかな写真に復活できるのである。

デジカメのレンズどうのこうのより圧倒的に衝撃的な事実。スマホJPEG撮影者がまず知るべき事である。


デジカメ撮影者の手順

デジカメ撮影者は、デジカメでRAW撮影→現像ソフトでRAWの現像処理(色調補正、人の目を惹く鮮やかな色に)→JPEG等に出力→アップロード、という手順を踏んでいる。

もちろん全く調整せずに出す人もいると思う。しかし、Youtube等でRAW現像について調べるとプロでも調整前提でやっている事であり、ほとんどの人は大なり小なり色調整してると考えてよい。

レンズがどうとか照明がどうとか関係ないじゃんスマホ写真家馬鹿にしてんのか

・・コホン。それぐらい衝撃だった。


カメラをよくしても、ライティング頑張っても「なんでうちのはパッとしないんだ・・」というあと一歩の差になってしまうという事。


昔の写真現像

そもそも物理フィルム現像の工程はどうだったのか。フィルム現像と写真プリントは別である。

現像 : 露光(撮影)済みフィルム→現像済み(薬品処理して潜像を可視像に定着させる)フィルムにする作業、成功か失敗かのみで基本結果は変わらない。しかし極端に安い店だと輸入物の安い薬品で現像して質が落ちる事があるらしい。

プリント : 印画紙に焼き付ける事。違いが出るのはこちら。


写真は写真でしょ・・と思いがちだが「プリントした店によって色味は違う」らしい。むしろ同じ店でもオペレーターの感性によって出力設定が変わるらしい。マジで?

記録としての写真がほとんどで気にする事がなかったが、昔から人の手で写真の色合いは変えられていたという事。


これらの事からある程度の色調補正は反則ではないと分かる

スマホで撮影に集中している人からすると違和感を感じるかもしれない。しかし、カメラ慣れしている人は昔から普通に行っている事と言える。


スマホ写真家にできる事は?

ここまで「デジカメはRAW画像で撮影できる」「RAW画像は色調整が凄い」「多くの写真家は写真の色を調整している事実」という事について触れてきた。


ではスマホで撮影している人は指を咥えていなければならないのか?


そんな事はなく、スマホのJPEG画像でもRAW画像と同じように現像ソフトでの調整は可能だ。

調整量によって色が潰れやすいというのがあるが、明るさや色のメリハリを調整して締まりのある絵にする事ができる。

例として。派手な調整ではないが、右の方が肌の健康感や、服の鮮やかさにおいて好まれやすい色ではなかろうか。


画像編集のフィルターや色調整に近いようだが、露光や温度、シャドウとハイライトといった写真調整の考え方があり自然な色調整になる。


普段の写真がイマイチ決まらないと思ったら、「調整は邪道」と思わずに一度試してみてはどうだろうか。