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AotumeDollのオリジナルアイを作る

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自作
#目
#自作

Aotume公式目と同等の物を自作する方法

AotumeDoll公式のカボションアイとほぼ同性能のアイのつくり方をまとめました。

※22/11/20

50mmカボションの購入経路→追記しました。

木工用ボンド→追記しました。

※記事でレジン液と書かれている物は全てUV-LEDレジン液を指しています。


■問題■横向き時のガラス化の克服 – 印刷用紙を置くだけでは不完全です

簡易自作カボションアイ
カボション+用紙抑えつけで自作アイにはなりますが、横から見た場合に光の屈折でカボションの周囲や向こうを映して、ただのガラスになってしまいます。
ドールにセットした場合は内肌が映されます。せっかくオリジナルデザインにしても表情の角度が制限されてしまいます。
Aotume公式アイ
公式本物は横から見ても底に描かれた虹彩がはっきり先端に映ります。今回この違いを解決する方法を書いています。

■材料■

作成する為に事前に用意する材料は以下の通りです。

※アフィリエイトを貼ってあるものは、自身で購入し作業するにあたって実際に使用したものです。

  • カボション
  • 虹彩を印刷した用紙
  • UV-LEDレジン液

カボション

幅50mm 高11.5~12mm、公式目は11.5mm
Amazonで手に入るものはわずかに厚みがあり12mm、AliExpressで手に入れたものは10.5mm程でした。


使わなくなってしまったAotume公式アイを剥がして削って使用する事もできます。


「目一つだけで高すぎる・・」←わかる。

もっと安く済む方法はないか?国内・海外輸入でのカボション購入場所を調べてまとめました。


虹彩を印刷した用紙

光沢シール紙、OHPフィルム、マグネットシート等ある程度耐水性のあるもの
普通用紙だとレジン液で空気抜きする時に水分を吸ってしまいますが、染みた雰囲気が好きならアリ。
白は印刷されないので土台は用紙の色になります。フィルムの場合透過します。

100均の用紙で大丈夫です。


UV-LEDレジン液

空気抜き・接着、保護膜作成。剥がして再利用も可能なので接着剤より実用性が高いです。100均のレジン液でも作成できます。

これから色々と作る場合、コスパが良いとは言えないので容量の多いものをお勧めします。


「UV-LEDレジン液以外ないの?ちょっと試すのにこの値段は..」←確かに。

木工用ボンドはUV-LEDレジン液の代用として使えるのかまとめました。使えますが剥がす場合削り落とす事になります。


「レジン液って色々あるみたいだけどよくわからない・・」←情報まとめてみました。


■道具■

作成に使用した道具は以下の通りです。

  • PC・スマホ+プリンター
  • UV-LEDライト
  • はさみ
  • シリコンシート
PC・スマホ+プリンター

虹彩画像の作成と印刷用
ない場合は誰かが作った画像をコンビニのプリンターで印刷か
手書きでもOK

UV-LEDライト

UV-LEDレジン液を固めるのに使用します。

100均のUV-LEDライトでも少し時間はかかりますが可能です。

はさみ

用紙カットに使用します。

シリコンシート

レジン液を受ける台。100均の物で大丈夫です。

クリアファイルでも可能です。

作業手順

1.虹彩を印刷した用紙の用意

デザイン面は割愛しますが、Aotumeカボションアイは虹彩サイズが26mmx31mm。レンズ効果で印刷画像が1.1倍程大きくなるので、一回り小さめに描く必要があります。
0.9倍で24mmx28mm程度で作成すると丁度いいサイズと感じます。( 好みで調整 )
A4かB5かは作成した画像によりますが、A4をB5に縮小すると0.8倍程度になるのでそれで調整するのもあり。品質は「きれい」で印刷します。

印刷後、必要な大きさに切ります。カボションより小さく切る事をお勧めします。
レジン液で全体をカバーするのに一回り大きく塗る必要があるためと、目が見える空洞サイズは34mmx25mm程度なので小さめで、正円でなくても大丈夫

2.印刷した用紙にレジン液を乗せる

カボションの底面と印刷した用紙にほこりや指紋等が付着してない事を確認して
シリコンシートの上に印刷用紙を乗せて、レジン液を乗せます。
写真程でも大丈夫ですが、押して少しはみ出るぐらい乗せた方が成功しやすいです。

3.カボションを上から乗せて押す

レジンを乗せた印刷シートの上からカボションを押し付け、空気を抜きます。
見た目でレジンの広がりが見えるので、押しつけてレジンが伸びきらない場合、円を描くようにカボションを動かし、レジンを伸ばします。

まだ液体なので固定はされませんが、この時点で空気が抜けていれば横から見ると虹彩が先端に映ります。

4.UV-LEDライトを照射して固める

UV-LEDライトを2分ほど照射し硬化させる。硬化後シリコンシートから剥がします。バリがあれば切り取ります。ドールの目を傷つける程でなければ少し残っても大丈夫です。

この時点で横から見て、底に貼った印刷用紙が表面に映っていれば成功です。
用紙によっては少し染みて、色味が変化する場合もあります。

5.裏面の保護

成功しているのを確認したら、裏面もレジンでカバーを作ります。シール用紙は台紙を剥がさなくて大丈夫です。表と同じぐらいにレジン液を乗せます。
シリコンシートにレジン液ごと押し付けます。円を書くようにレジンを伸ばします。少しはみ出るぐらいで大丈夫です。

UV-LEDライトを当て硬化させます。表2分、裏2分程照射します。硬化後シリコンシートから剥がし、はみ出したバリを切り取ります。ところどころレジンに小さな穴があっても大丈夫です。

完成

お疲れ様です。これで真横向きに対応したAotume公式アイとほぼ同じ物が完成しました。
レジン液にじみによる色変化が少しあるかもしれませんが、これ以上は更に耐水性の高い素材、OHPフィルム+裏面を白色レジンで保護等の工夫がいると思います。

補足 – レジン保護による再利用性

※22/11/28 中国輸入サイトをいくつか試していますが、AliExpressのカボションでも問題はなかったので価格は1/5~1/10に抑えられそうです。カボションの使い切りが視野に入るので、この補足は当時の考えの一つとして見て頂ければ幸いです。

50mmカボションの価格問題

ドルフィドリーム等と違い、等身大かつアニメ目という事で50mmの大きなカボションを使っていますが、カボション片目で1500円前後といくつもストックするには金銭的に苦しいところです。
そこで今回レジンで固定・保護した利点が生きます。

レジンで保護した用紙は簡単に剥がれます。もう一度カボションに乗せると空気が入り横向きの時ガラス化してしまいます。

レジンの耐水性を利用して水で蓋をする

しかし

  1. カボションの表面に水を乗せる
  2. レジンで耐水性能を得た用紙に押し付ける

こうする事で、再度空気を抜く事ができガラス化を回避できます。この時、一部気泡で目の映りに穴ができてしまう場合がありますが、気泡を爪等で押し出せば減らす事ができます。気にならない程度の気泡はそのままでOK。

この事から、完成した虹彩用紙は使い捨てではなくクリアファイル等に保管すればいつでも付け替えに使用できます。

失敗例

水で再利用する場合の耐水性

今回作った物は左下のレジンを切りすぎていたので隙間から水が中に入って染みました。この事から印刷したシートは一回り小さく切るといいでしょう。

しかし、ここまで作成できたのであれば再作成は容易と思います。

切れた部分を再度レジンで保護するという方法もありますが、一度固まったレジンと溶け合う訳ではないのでハッキリと境目が見え、少し厚みが出てしまいます。その結果段差でカボションとの間に隙間ができてしまいますので、再度レジンを使うのであれば最低限の範囲にとどめるのがいいでしょう。

余裕があれば作り直したほうが良いと思います。

まとめ

以上がAotumeDoll公式のカボションアイをほぼ再現する方法となります。

今後もっと良い方法や改善策があれば追記していきます。

最後までお読みいただきありがとうございました。